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【読書】蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るように

怒りに対処する方法を探す中で、興味深い文章を見つけたので、引用したい

ブッダのさいしょのことば

一 蛇の毒が(身体のすみずみに)ひろがるのを薬で制するように、怒りが起ったのを制する修行者(比丘)は、この世とかの世とをともに捨て去る。−−−−蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

ブッダのことば-スッタニパータ (岩波文庫)

第一章 蛇の章 一、蛇より

これが、現存する仏教の経典の中で最も古いもの

その最初の句になる

怒りに対して、修行者は薬で制するように制する

具体的に、それはどんな方法なのか?

この句の『例え』をヒントに私なりに考えてみたい

何故、蛇の旧い皮(抜け殻)なのか?

この本の注釈によると、

蛇はインドでは一般的な動物で、

日本で考えられる不吉な印象は全く無いらしい

では、蛇が脱皮して旧い皮を捨て去る、

という例えには、どんな意図があるのか?

私は、旧い皮つまり脱け殻を捨てるとは、

古い自分の姿を捨てるという意味だと考える

この句は怒りに対して述べているので、

怒りを感じた過去の自分を捨てる

が正解ではないだろうか

その結果、この世とかの世、

つまり現世とあの世への執着を捨て去る

と、言いたいのではないか?

では、その具体的な方法とは?

心を観察し、感じ取ったものを潔く捨て去る

人が、自分自身を捨てるためには、

まず自分自身を見つけなければいけない

自分を見つける、観察する

観察に、余計な解釈が入らないようにしなければ、

『勝手に解釈した自分』しか見つからない

今ここの自分を、解釈なく感じる

これはマインドフルネスの方法そのものである

ただ、今ここにいる怒りを感じている自分

それを見つけて、

それを感じたまま捨てる、流してしまう

それが、一番最初に

ブッダが言いたかった言葉じゃないのか

私はそう思っている

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