先日と同じ仏教の本、ダンマパダ(法句経)から一句引用しました
私は本を読んで、気持ちが楽になる言葉や、楽になる方法などを探しています
【目次】
Q.仏教をひとことで表すと?
183)すべて悪しきことをなさず、善いことを行ない、自己の心を淨めること(注)、――これが諸の仏の教えである。
(注)すべて……浄めること――これを昔から「七仏通誡偈」という。過去七仏がみなこの詩を教えたもうたというのである。その漢訳文である「諸悪莫作、諸善奉行、自浄其意、是諸仏教」は東アジア諸国にあまねく知られている。
真理のことば(ダンマパダ) 第14章 ブッダ より
とてもわかりやすい要約です
つまり、
- 悪いことはせず
- 良いことをして
- 心を清めること
仏教をひとことでまとめると、こういう教えだそうです
内容はとても簡単だし、理解が難しいことを言っているわけではありませんね
これが、仏教のエッセンス「七仏通戒偈」だというのです
白楽天と道林禅師
これについて白楽天と道林禅師のエピソードがあります
白楽天は中唐の高名な詩人です
対して、道林禅師も仏教では名高い禅僧でした
白楽天は道林禅師に会い「仏教とは何か」と率直に訊ねます
その時の答えが
「諸悪莫作、諸善奉行、自浄其意、是諸仏教」
だったのです
別に難しい教えではないですし、特に宗教的でも高尚でもない
はじめ、白楽天はそれを「三歳の子供でも知っているような低俗なことを教えるのが仏教か」と笑います
すると、道林禅師は
「三歳の子供でも知っているが、八十の年寄りでもこれを行うことは難しい」
と喝破しました
白楽天はその言わんとすることを理解して、返す言葉を失ったそうです
やるか、やらないか
これを読んで私は、自分にこの「七仏通戒偈」を実行することが出来るだろうか?と自問しました
そして、完全には実行できないだろうと思いました
何故か?
実際の生活の中では、ちょっとした嘘をついたり、誤魔化したり、騙したりすることでスムーズに事を運ぶ場合が多いからです
皆さんも身に覚えがあるのではないでしょうか?
嘘も方便と言います(面白いことに「方便」も仏教語です)
嘘をついたほうが上手くいくこともある
けれど、私達は嘘をつくのが全く正しい事だとは、誰も考えませんよね
もっと言えば、嘘をつくのは悪いことだと思っている
子供にもそう教えます(正に、三歳の子供でも知っているのです)
流石に、これを一朝一夕で完全にやるのは難しい
けれど、全く出来ないかというと、そうでもなさそうです
0〜100でいえば、10か20ぐらいなら誰でも普段からやっているのではないでしょうか?
そこを意識して、25ぐらいから始めてみるのは、私でもチャレンジできそうです
何も、最初から完璧に行うことはない
悪いことをせず、善いことをして、心を浄める
ちょっとだけ悪いことを減らして
ちょっとだけ善いことを増やす
ついでに瞑想で心を浄める
ちょっとでも自分の心が軽くなるのを目指して
何事も、一歩一歩、進んでいくしか無いのでしょう