食べる行為を意識する
マインドフルネス瞑想の一種に“ 食べる瞑想”があります
普段、私達が食事をする時、家族や友人と話しながら食べたり、
テレビや動画を観ながら食べたりすることが、多いのではないでしょうか?
こういった、“ながら”食事を一切せずに、食べるという行為を意識することを
“ 食べる瞑想”といいます
食事という今その時の行為に集中でき
食べる行為を彩り豊かにしてくれる上に
食事量の調整や消化吸収の改善など
様々な効果があります
この瞑想をどのように行っていくのか、3つのポイントを挙げてご紹介して行きます
ポイント1.ゆっくり食べる
一つ一つの動作を意識するために、ゆっくり食べます
食べ物を見る、箸を取る、お椀を持つ、箸をのばす、
挟む、持ち上げる、運ぶ、口に入れる、
味わう、噛む、飲み込む、などなど
言葉で確認できるぐらいゆっくり行います
実際に、慣れるまでは頭の中で言葉で確認しながら食べた方が良いでしょう
慣れたら、言葉確認はしてもしなくても良いかも知れません
個人的には、言葉確認を常に挟んだ方が良いと思います
言葉を入れないと意識しきれなくなると思っているからです
ポイント2.彩りを楽しむ
目の前にあるの形や大きさ、色をじっくり見るようにします
ただ流れ作業のように口に入れて飲み込んでいた食べ物が、
一かけら毎に全く違う形、色をしていることに気づくかもしれません
ポイント3.味を楽しむ
味も彩りと同様で、同じ味噌汁でも常に同じ味ではありません
一椀一椀違うだけでなく、一口一口でも違います
甘い辛いなどの単純な違いだけでなく、複雑な味の絡みを感じてみましょう
掻き込むように腹を満たすまでもありません
複雑な味わいをしっかり感じれば、少食でも十分な満足感が得られるはずです
まとめ:瞑想とは“意識すること”
ここまでのお話で、マインドフルネス瞑想が
“ ただ感じること”
“ 感覚を意識すること”
であることに気づいたかも知れません
他にも“ 気づく”や“ 確認する”と言い換えることもあるようです
一つ一つの感覚は、普段でも私達が感じたり、確認したり、気づいたりしている有り触れたものです
ですが、これを意識していくこと、意識することを鍛えることはしてきませんでした
筋トレと同じで、この気付きの技術“ 瞑想”は積み上げることで鍛えられます
その結果として、高度な集中力や心の平安、幸福感を得ることができるのです
この技術を、誰もが毎日行っている食事という行為を通じて鍛えることが出来ます
他にも、初めにも書いたように食事量の調整、消化吸収の改善、食事行為の充実感が増すなどあります
瞑想やマインドフルネスに時間を割けないと諦めている方にも、是非日々の食事を意識することを始めてみてはいかがでしょうか?