父親と母親が同じ派閥であることはない
この二人は家族の舵取りをするべく、常に
与党と野党
犬と猫
左翼と右翼
国語教師と数学教師
君主制と共和制
ナイフとフォーク
巨人ファンと阪神ファン
理想主義と現実主義
過去と未来
その他いろいろ
を象徴している
子供を間に挟むか挟まないかは家族構成による
じいちゃんばあちゃんがいる場合、息子娘の夫婦を間に挟んで、常に
王党派と貴族派
猿と蟹
タカ派とハト派
音楽の先生と図工の先生
民主主義と社会主義
紅茶党とコーヒー党
J-POPとK-POP
原因と結果
その他いろいろ
を象徴する
それはまるで玉ねぎのように
時代と共に外側から剥けていき
内側から若い思想と行動原理が芽生えてくる
生まれるのは常に二極化した考えで
止揚はない
権力分立もない
あるのは、
どちらが有利か?
どちらが有効か?
どちらが勝者で敗者か?
という結論だけだ
その結論で、家族の行き先を決定する
え、いやいや
私はいつもパートナーの意見を聞いてますよ
お互いに秘密はないし
いつも公明正大
きれいに意気投合してますよ
はいはい
そうでしょう
でも、人間は一人ひとり違う人格なのだから、いつもそうとは限らない
船頭多くして船山に登る
どちらかが自分の考えを押し通すか、曲げるかしないと同じ船には乗っていられない
そして、自分の意見を曲げられることが、人間の知性の証でもある
世界に戦いがなくならないのは、常に意見が対立するから
戦いがおさまるのは、どちらかが意見を曲げるから
その最小単位が、家族の在り方なのだろう