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【雑記】健康診断(企業検診)でバリウム検査を受けました〜不安を乗り越えた体験記【胃カメラとの比較】〜

はじめてのバリウム検査【体験記】

夜勤に入る介護士は、半年に一回は企業検診を受けなければいけません

高齢者の夜を見守る人が、体に爆弾を抱えていては大変だから

で、私も先日企業検診を受けてきたのですが、今回は項目にバリウム検査がありました

受けたことがある人には説明不要かも知れませんね

けれど、私も胃カメラは入れたことがありましたが、バリウムを飲んだのははじめてでした

ちなみに、バリウム検査とは

胃バリウム検査とは、発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ、バリウム(造影剤)を飲んでX線(レントゲン)を連続的に照射しながら撮影する検査です。正式には「上部消化管X線検査」と言います。 胃バリウム検査は、胃・食道・十二指腸のがん疾患のほか、胃潰瘍や胃炎、ポリープなどを早期発見することが目的です。

コツを掴んで、胃バリウム検査を上手く乗り切ろう!より引用

ついでに言うと、結果的に何事も無かったんですが、そうと確信できるまでひどく心配させられることがありました

なので、その時の様子を語っていきたいと思います

【目次】

バリウム検査の流れ

某日、朝8時30分

健診を受ける病院へ到着

(前日21時以降は絶食。水はぬるま湯カップ一杯まで可)

問診票と検便を提出して呼ばれるのを待つ

5分もせずに看護師さんに呼ばれる

予約は9時だったが、エコーとバリウム検査、診察以外は先にしてもらえることに

9時過ぎ

エコー含め諸々の検査を終えてあっさりバリウム検査に入る

ここからが本番

まず、待機室で検査服に着替える

その後、隣の検査室に案内され、担当のレントゲン技師さんに検査の概要を説明される

で、検査機器に案内され、乗るように言われる

⇧こんな感じ

続いて、粉末状の発泡剤を口に含んで、それを少量のバリウムで飲み込む

(昔は水で飲み込んでいたと、担当の人が言っていました)

発泡剤は口に含んだ時点でシュワシュワ言い出していたので、若干慌てて飲み込む

ゲップを出したらやり直しになるのでと注意が入る

次に、本番のバリウムを手渡される

タンブラーぐらいの大きさのプラスチック容器に入ってて、意外と多いなと思ったのを覚えています

で、まず一口含んで、指示があるまでそのまま口に留めるよう言われる

意外と甘くて、砂っぽい舌触りがしたけど、飲み込みやすそうでした

以下、レントゲン技師の指示に従った動きです(覚えている限り)

バリウムを飲み込む

さらに口に含んで、留めて、飲み込む

右回りで180度後ろを向く(つまり、検査機器にお腹をくっつけるようにする)

もう一度、右回りに180度

さらに左回り180度

ぐるぐるその場で5回右に回る

さらに、左に5回

左に45度程度傾いて立つ

手を下に下げてと注意(無意識に胸元に上がっていたらしい)

また、検査機器にお腹をくっつける

(この辺りから、検査機器が頭側に傾くから手すりを握るようにと指示)

ぐーと頭側が下になり45度まで傾く

(体感では垂直になったように感じるらしいと、技師さんが言っていました。けれど、正直そこまでは感じませんでした。どっちかといえば、発泡剤が胃でどんどん膨らんでゲップが出そうだったから耐えるのに集中していました

その後も、機器の傾きを戻してレントゲン技師さんの指示は続きました

これらの動きが何かといえば、胃の中でバリウムを動かして胃の形がレントゲンに映りやすいようにしているそうですね

こんな感じで、ずっとぐるんぐるん体を回していました

そこまでは良かったのです

(体力的にはきつかったですが)

怖かったのは、この後でした

白い〇〇〇が出れば、大丈夫です!

最後に口を濯いで検査はおしまい

ほっと一息ついていると、レントゲン技師さんが目薬みたいな容器に入った下剤を渡してきます

曰く、

今日は出来るだけ水分を摂るようにしてください

バリウムは体内に残ると固まって胃潰瘍や腸閉塞の原因になるかもしれない

夕方頃までに白い便が出れば大丈夫

出なければ、この下剤を水に入れて飲んでください

便に白が混ざらなくなればもう安心です

また、下剤を飲んで、数日経っても白い便が出ないときは内科を受診してください

なんてこったい!

バリウムの白い恐怖

私は、早速帰宅中から水分摂取を始めました

寒空の下、手近な自販機から冷たいアクエリアスを躊躇せず購入

気持ち的には、温かいコーヒーか紅茶を飲みたかった

(今考えれば、どっちでも問題は無さそうに思いますが)

当時の私は「水分摂取といえばポカリスエット」と短絡的に考えていました

で、ポカリは自販機に無かったのでアクエリを選んだわけです

がぶがぶと一気に飲み干します

まだ不安だったので、バスを待つ間に綾鷹(冷)を購入、がぶ飲みしました

案の定、お腹が冷えてぐるぐる言い出します

バスの中、早く家に着けと焦りました

無事に帰宅して便が出るのを待ちました

夕方、お腹を下して水みたいな白い便が出ました

やった!

安心した私は、貰ってきた下剤を冷蔵庫に放り込みました

その日は健康診断のために休みを取っていました

(というか、休みの日に予約を入れたのですが)

翌日は仕事

正直、夜に下剤なんて飲みたくは無かったのです

……ところが、その夜中のこと

お腹がぐるぐる言い出しました

飛び起きた私は慌ててトイレに座ります

すると、

白い、バナナ状の〇〇〇が!

え、えぇ…

恐怖はまだ去っていなかったようです

その夜は、まだ白い便は出るのだろうか、出ないのだろうか?

そんなことを悶々と考えて何とか眠りに着きました

結局、その次の便からはとても健康的だったので、ようやく安心できた感じです

バリウムと胃カメラ、どっちがマシ?

私が受けたバリウム検査のあらましはこんな感じでした

確かに、バリウム検査は胃カメラよりは簡単ですし、拘束時間も短かった

検査自体は10分あったかどうかでしょうか

麻酔を使うこともないので、検査後すぐに飲食できます

実際、私も検査直後から慌てて水分を取り始めてました(笑)

しかし、検査中は体を回したり傾けたりと体力的にきついし忙しい

発泡剤が胃を膨らませて苦しいし、ゲップをしたらやり直しもプレッシャーがあります

また、私はそうでもなかったですが、便秘症の方にはあまり向かない検査ではないかと思います

私の同僚にそういう方がいて、下剤でやっと出せたと言っていましたね

果たして、バリウム検査と胃カメラはどっちがマシなのでしょうか?

医療関係者の意見は、圧倒的に胃カメラ推奨派が多い

ここで、胃カメラとバリウム検査のメリット・デメリットをまとめた表を引用します

"上部消化管内視鏡 (胃カメラ) 上部消化管X線 (バリウム)
長所 ・咽頭、食道、胃、十ニ指腸の観察が可能

・粘膜表面の色調や凹凸などの変化を観察できる

・必要に応じて生検 (組織検査)を行い、癌などの診断をつけることができる

・バリウムではわからない逆流性食道炎の有無が判断できる
・胃全体の形がわかる

・胃下垂や胃の伸びやすさがわかる

・食道や胃の動き、食べ物の通る様子がわかる

・検査直後から食事ができる
短所 ・前処置の咽頭麻酔によるショック

・穿孔、出血などの偶発症

・オ工ッという咽頭反射

・検査中の腹部膨満感

・咽頭麻酔の効果がなくなるまで飲食ができない(約30 分)
・誤嚥、排便遅延、穿孔、バリウムアレルギーなどの偶発症

・放射線被曝がある

・異常があった場合は改めて内視鏡検査を受ける必要がある

・食道や食道胃接合部などの観察しにくい場所では、病変がわかりにくい

コラム 胃カメラと胃バリウムの違いより

上の表を提示した上で、以下のように書かれていました

一般的な集団健診では多くの受診者を低コストで検査できる上部消化管X線(バリウム)が主流ですが、個人でドックを申し込む方や検査を選択できる方は、より詳細な観察・診断が可能な上部消化管内視鏡(胃カメラ)を受けることをお勧めします。

第三の選択?! 胃ABC検診

またおなじコラムからの引用で恐縮ですが、胃ABC検診というものもあります

★胃ABC検診★

「胃検査はしたいけど、バリウムも内視鏡もちょっと・・」と思っている方には、血液検査で胃がんになりやすいかどうかを調べる簡易検査があります。胃がん研究によると、胃がんのほとんどが、ピロリ菌とピロリ菌によって荒らされた胃粘膜(萎縮粘膜)に発生することがわかっています。胃・十二指腸潰瘍の主な原因と考えられているヘリコバクター・ピロリ菌の抗体価検査と胃粘膜萎縮(老化)マーカーのペプシノゲン検査とを組み合わせて、胃粘膜の状態を簡便に評価し、胃がんリスクをABCの3群に分類します。

「ABC検診」はあくまでも胃粘膜の萎縮の有無、ピロリ菌感染の有無=胃がんのリスクが高いかどうかを調べる検査であり、胃がんそのものを見つける検査ではありません。 胃がん発見には胃内視鏡検査による検査が必要です。

つまり、バリウムと胃ABC検診は胃カメラに比べて費用は安いけれど、結局は胃カメラを使った方が胃がんの発見は確実だということでしょう

まとめ

いかがでしょうか?

胃カメラとバリウム検査では、圧倒的に胃カメラがおすすめであり、

バリウムと胃ABC検診では最終的な診断は出来ないようですね

とはいえ、企業検診などの集団検診では予算を気にしなければならないのも事実

また、麻酔などを使用してもどうしても胃カメラは……という方もいるでしょう

バリウムにアレルギーがある方もいます

私の意見ですが、万人に適した検査方法は存在しません

それぞれの方法のメリット・デメリットをよく考えて、自分に合った方法を選ぶのが良いのでしょう